シニアデザイナー SHIRAI
2025.12.1
おはようございます、デザイナーとしてアートディレクションとUX業務を担当しているSHIRAI(@shirai_astaster)です。
デジタルプロダクトの開発では、「使いやすさ(Usability)」をどう検証するかが、成果物の完成度を大きく左右します。
アスタスタでは単にデザインするだけでなく、ユーザーとの対話や観察を通して「使いやすさを育てるデザイン」を目指しています。
UIデザインやビジュアルの美しさだけでなく、「ユーザーが迷わず、ストレスなく目的を達成できるか」を確認する工程──それがユーザビリティテストです。
今回はその基本的な考え方と、アスタスタで実際に行っているユーザビリティテストの進め方について紹介していきます😀
ユーザビリティテストとは、実際のユーザー、あるいはユーザーに近い立場の人にプロダクトやサービスを使ってもらい、その操作の様子を観察・記録。ユーザー体験の中で起きている問題点や改善ポイントを見つけ出す手法です。
特にWebサイトやUIの設計では、制作者が意図した通りにユーザーが動いてくれるとは限りません。「そこを押すと思わなかった…」「そんなに迷う場所だったのか…」といった「想定外の行動」に出会うことが、このテストの最大の価値です😀

アスタスタでは、ユーザビリティテストを行うとき以下のようなステップで進めています。
何を確認したいのかを明確にするため、目的の設定をします。
たとえば「初めてのユーザーが素材登録までスムーズに進めるか」や「ナビゲーション構造が直感的に理解できるか」などです。具体的な検証ポイントを定義することで、観察すべき行動や質問の方向性が整理されます。
シナリオとは具体的にやってほしいことを指します。
「このページから資料請求をしてみてください」「特定の商品ページにたどり着いてください」など、ゴールを明確にしたシナリオを設定します。
想定ユーザーに近い立場の人を選定します。
アスタスタでは最低2人、多くても5人までとしています。人数については、5人以下で問題の8割を見つけられることがわかっているためです。(出典:Why You Only Need to Test with 5 Users(Nielsen Norman Group))
テストシナリオにもとづき、実際にユーザーに操作をしてもらいます。
その際に、「これから何をしようとしているのか」を口に出してもらいながら進めてもらい、その横で発話内容をメモしたり、気になった動きや表情を観察。
また、スマホ操作の場合は手元をカメラで撮影し、PC操作の場合は画面キャプチャ+音声付き録画を行います。
こうして記録を残すことで、後からチーム全体で確認・分析しやすくなり、「なぜ迷ったのか」「どの表現が引っかかったのか」を客観的に振り返ることができます。
最後に記録した内容をNotionにまとめ、どのポイントでつまずいたかを社内UXチームで共有。改善アイデアを出し合い、この段階で優先順位を設定します。
その後改善デザインの提案や議論を行い、必要であればプロトタイプへ反映していきます。
ユーザビリティテストの価値は、「ユーザーを観察する」という姿勢そのものにあります。
机上の議論では出てこない「生の気づき」を得ることで、デザイナー自身の思考や前提がアップデートされます。
小さなプロトタイプでも構わないので、まずはユーザーがどう反応するかを確かめながら進める。
それがアスタスタの考える「使いやすさを育てるデザイン」です😀😀
ユーザビリティテストは、ユーザーの行動を観察し、課題を発見するための有効な手法です。
大がかりな設備や人数がなくても、早い段階から小さく試すことで、デザインの質と開発効率を両立できます。
もし「自分のプロダクトにも導入してみたい」と思った方は、まずは1人でもいいので、身近な人に操作してもらうところから始めてみてください!そこから見えてくる小さな発見が、デザインを次の段階へ導いてくれると思います😀
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